人気ブログランキング | 話題のタグを見る

美しい門 再び

つい最近紹介したばかりの早池峰神社東側にある門です。
また取り上げることになるとは・・・・


駒形神社の帰りに会った地元のお爺さんは、この門にまつわる興味深い話を教えてくれました。(本当はこの門を見てから、駒形神社の方へ行ったのです・・・・)

美しい門 再び_d0001843_22174868.jpg

ここがまだ早池峰山妙泉寺と呼ばれていた頃よりあったのがこの門で、年代までは聞かなかったのですが相当歴史ある門のようです。

広く名が知れ渡っていた妙泉寺は今よりも多くの建物が建っていたそうで、住職の和尚さんはしばしば小僧さん達に教育を施していた。当時の知識階級であった僧侶が子供達に教えを授けるのは自然なことのように思えます。
この門は住職だけが使う門で、小僧達は脇から出入りしていたというエピソードも教えて貰いました。
そんな訳で、大出は遠野郷でも特にアカデミックな空間であったのかも知れません。

美しい門 再び_d0001843_2151955.jpg

また、昔は綾織砂子沢辺りから東禅寺への道を通ってここへ来るのが一般的で、現在開けている市中心部は湖だったという・・・・遠野の歴史を語る上で、必ずと言っていいほどその話が出ます。
周辺の勢力争いという背景もあって、途中には見張り場が設けられており、その跡地が大出に来る途中にあった(らしい)という話も。

しかし、先の勢力争いの犠牲にも遭い、焼き討ちされた歴史もあるようです。この古い山門は、その時の災害を免れた貴重な文化遺産なのだそうです。


何年か前に、高いお金を出してこの門を買い取りたいという話があったらしいですが、あっさり突っぱねられたとか。幾らお金を積まれても売れるものではない、と。
それはそうですよね・・・・

何か、見る者を惹き付ける門だなあ、と思っていたら道理で・・・・


更に・・・・・

美しい門 再び_d0001843_22185328.jpg

・・・・・・・出逢ってしまった。


こういったものに出逢ったのは縁起がいいのか(私はよいことだと瞬間的に受け入れてしまった脳天気です)。近くの草むらで、姿が見えなくなるまで見届けました。
その直後にこの門にまつわる話を地元の方から伺ったので、とにかくあまりにも出来すぎたような遭遇でした。


ブログトップの画像といい、これらの生き物が苦手な人には「ごめんなさい」。
私自身、蛇は(毒でなければ)わりと平気ですが、トップの毛虫は実は最も苦手な生き物の一つ・・・でも、単なる写真だからとりあえずは平気。
by tamachi69 | 2005-07-26 21:52 | 神社・仏閣
<< 祭り本番 早起きは値千金の得 >>