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聖域の森にあるもの

私的「遠野遺産として残ったらいがすぺな」

な、もの「神社」編~。


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遠野と霊峰・早池峰との関わりを書くのも今更という気はするが、絶対に切り離せないものであることを再認識してみようと思う。

先の伊豆神社には、遠野三山に纏わる伝説がある。
石神、六角牛、そして早池峰。遠野に降り立った女神三姉妹に与えられたというそれらの山。
そして、修験者が駆けたとされ、更には大人の仲間入りをしようとしている子供達の、「大人になるための関門」の意味合いもあったという。

遠野盆地から覗く早池峰と薬師岳。
里からこの山を仰げた日には、山の神に見守られているという感じがするのであろう・・・・・。
春にはお農神様が降りてきて、秋には山に帰る・・・・そんな話もある。
また、死者の魂が赴くところという言い伝えもあるそうだ。
山に伝わる様々な話はさておき、こうしてすっきりした姿が目に入るとなんだか得したような気持ちになるのは何故なのか。
特別な「何か」が宿っていると感じさせるものが確かにあるからだろう。
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その聖なる山そのものに行くには、それなりの覚悟と時間が必要だった時代には、依代としての場が必要だった。
そうして建てられたのが、このような神社。
里の奥まった所にある此処は、山に登る苦労をせずとも早池峰を身近に感じさせてくれるものだったのかも知れない。
(尤も「里の奥」というのは、我々現代人の認識。 過去には、もっと賑わっていたという話が伝わっているから、
今の物差しで計ってはいけない)


ここもまた「遺産」として誰もが認めていい場所ではないかと思っている。
嘗て「早池峰山 妙泉寺」と呼ばれた早池峰神社。
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山門からは、条件がよければ「薬師岳」が見える。このように雲がないスッキリした空の日には見えることが多い筈だ。
(実際、この時も見えました~画像には写りませんでしたが)

早池峰山は、大出集落手前の小出からは薬師岳の後ろに隠れて完全に見えなくなる。
鳥居から望む薬師岳の裏にはご神体ともいえる山が聳えている・・・・・姿は見えなくても、想像を働かせれば、拠り所たる山を
身近に感じることができるのであろう・・・・・

そして、文化財級の建造物もここの魅力だと思う。
夏の例大祭・宵宮の舞台となる拝殿。
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拝殿から望む本殿。
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個人的な好みなのですが、こういった石段を登りながら建物が見えてくる瞬間は・・・・
ドキドキワクワクなのです。
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拝殿・石段手前のところから見る。
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石段を上り詰めると、必ず振り返ってみてしまう拝殿の屋根~
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本殿の前に立つと、いつも厳粛な気持ちにさせられます。
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「文化財級の宝庫」たる由縁のもの。
「黒門」。
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斜め横からも眺めたいのよ(w
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これだけのものが一度に見られる場所は貴重なのです。

こちらは社務所。
晩秋の収穫祭で、お餅などを振舞われたステキな思い出があります。
例大祭のような賑わいはなかったけど、とってもいいお祭りだったみたい。
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この時期名物の飴色つらら(w
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my「萌えー」な、山門、再び。
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by tamachi69 | 2008-02-12 00:03 | 神社・仏閣
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