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百万遍

リンクさせて頂いている(有)アズプラン様のトコでも紹介していた隠れた名所。
その写真を見て、「見付けてみたいなぁ」と漠然と思っていたら・・・・
六角牛神社に向かう途中で図らずも目に入った。

「あれ。何処かで見た風景・・・・・」
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その時の感動といったら!
ヒントは頂いていましたが、こんなにあっさりと発見できるとは思ってもみませんでした。
アズプラン様、本当に有り難うございました!

何処から見ても絵になる素晴らしい風景。
折しも、収穫前の稲穂とマッチして最高の雰囲気。
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裏には澄み切った流れがあった。石垣になっており、歴史がある水路かも知れません。
遠野を流れる水は本当に綺麗ですが、その証拠にこの水底には梅花藻が生えていました。
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一見長閑な田園と石塔群と捉えられがちな風景ですが、ここに纏わる歴史を伺うことが出来ました。
(この軽トラのおじさんです♪)
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ここで下草を刈っていた地元のおじさんに「いい風景でしょう」みたいな事を話しかけられ、こちらも照れながら答えていた。
お子さんが今は仙台で暮らしているなど、ちょっとした世間話を始め石塔に関する話を聞けました。
それによると、この石塔群は『百万遍』という供養塔だそうで、嘗てここに道を拓いて亡くなった方々の為だという。

今でこそ平坦な地形が広がっていますが、当時はもっと山深く地形も複雑だったのかも知れません。ましてや、重器や便利な道具などなかったし。
過去の開拓の歴史は詳しく知りませんが、相当な苦労だったと想像できます。
ああいった人達の犠牲のもとに、私達の快適な暮らしが成り立っているのだと思うと石塔を見る目も変わってきますね。
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確かに、草に覆われた道の一部が田んぼの間に切れ切れと残っている。
きっと、ここを通って笛吹峠に向かったりしたのだろう・・・・。

新しい道(県道釜石-遠野線)が通ってからは使われなくなったものの、地元の老人会の方々は、年に一度これらの石塔の前で供養を行うそうです。
本当に、ひっそりとかも知れませんが、今だに先人達の苦労を忍びながら手を合わせる心がけがいいですね。

この石塔群の後ろの小高い丘に鳥居があり、行ってみると「羽黒」と彫られた石が丘の上に。
草が生えた斜面を登ると、昨日の記事に登場した『三ヶ月神社』があります。
是非、この石塔と共に訪ねてみては!
by tamachi69 | 2005-10-02 18:19 |
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