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北国の冬は暖かい

・・・・・な、訳はないけど、そう思わせてくれる「北国ならでは」の不思議さがある。

外気が冷たい中を行くと「早く家で暖まりたい」という思いが募り、自ずと早足になる。
私の場合は自転車だけど(笑)。
自転車をガシガシこいで全速力で駆ける。自慢じゃないけど、高校生にも負けない(笑)。
家に着いた時に部屋の中が暖かいと、その瞬間に「ほっ」とした思いに全身が満たされる。
途端に寒さの緊張から解き放される瞬間。

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囲炉裏に当たってみたいと、密かに「炉端での語らい」なんかに憧れている。
これは『たかむろ水光園』の庭園にある南部曲り家の内部。
(当然ながら)囲炉裏の火は入っていないけど、眺めていると北国の冬の暖かさの象徴かな、なんて思える。勿論、今では囲炉裏に火が入る家庭はかなり少ないだろうけど。

でも、曲り家の中は板敷きの床が結構冷たい(笑)。
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一昔前の生活の品々が展示されている。
雑多な雰囲気がなかなかいい。
道具の一つ一つに味わいがある。実際に使われていたものだろう。
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座敷に足を踏み入れてみる。ほっとする空間。
日本人の生活の中で、欠くことが出来ない場所だった。
和洋折衷の家が多いのは、洋風造りの機能性を求めると同時に、空間として「畳の部屋」も欲しいから。
こんな生活の記憶が連綿と受け継がれていて、心の片隅で畳の部屋が持つ確かな「快適さ」の記憶が失われていない証拠なのかなあ、と何となく考えてみた。
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曲り家の外観。
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by tamachi69 | 2006-01-28 19:13 | これぞ遠野
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